2024年、小川結布好はファッションデザイナーとして新たな一歩を踏み出しました。
19歳の頃から夢見ていた海外でのコレクション発表。
そのステージとして選ばれたのは、世界中の注目を集めるバンクーバーファッション
小川結布好がこの特別な機会に選んだテーマは、
日本の古代文字「カタカムナ」。
その神秘的な形と意味をデザインに落とし込み、日本独自の美しさと精神性を世界に発信しました。
カタカムナは、古代日本の神秘的な文字であり、中心から外へ渦を巻くように描かれる独特の形状が特徴的です。
小川結布好はこの形状に着目。
文字が持つ深いストーリーと、その美しい文字でありながらアートとしても魅力的な存在に、
「見るだけでワクワクする形に心を奪われました」
と小川結布子は語ります。
小川結布好のカタカムナデザインには、彼女の子ども時代の思い出が反映されています。
「小学生の頃に夢中になった妖精文字を思い出しました。 お花やハート、てんとう虫が組み合わさったあの文字。あの頃の雑誌『プチバースデイ』に夢中だった女の子がいっぱいいるんじゃないか」と。
小川結布好はこの感覚を、多くの女性たちに届けるデザインとして昇華させました。
今回のコレクションは、「日本の神秘性」と「少女の心を開くすぐるファンタジー」を融合させた作品です。
今回のコレクションでは、日本の伝統素材「からむし」(苧麻)を思い切って採用しました。
この素材は、縄文から続く歴史を持ちながら、優れた通気性や耐久性で知られています。
草木染めや引き染めといった日本の職人技術を活かし、
「伝統的な素材と現代的なデザインが共鳴し、今までにない新しい表現が生まれました」
と小川結布好は言います。
会場では、小川結布好のコレクションが生み出す独特の世界観が大きな話題を呼びました。
「カタカムナ」という未知なるテーマと、繊細ながら大胆なデザインが、観客に新しい視点を与えました。
文化と物語を感じるコレクションに、世界中のデザイナーやメディアから高い評価をいただきました。